21グラム

ドキみきで藤本さんが21グラムって言う映画を紹介してたなっていう記憶があって、調べてみたんですが特に彼女のお勧めってわけでもなかったみたい。
恐怖体験プチツアーのコーナーである方の投稿に対しての発言

なんかですね、映画で、『21グラム』っていう映画があるんですけども。魂の重さが21グラム、らしいんですよ。

ってのがあっただけです。(汗) ちなみにその直後に俺の投稿が採用されてたんですね。だから記憶にあったのかな。
さて、21グラムに関する簡単な解説

夫と2人の幼い娘と幸せな生活を送っているクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。前科を持つジャック(ベニチオ・デル・トロ)だが、今は妻と2人の子どもと平和に暮らし、信仰に生きがいを見い出している。心臓移植手術を受けないと1カ月の命という大学教授のボール(ショーン・ペン)の元に、別居していた妻メアリー(シャルロット・ゲンズブール)が戻り、彼の子どもを宿したいと申し出る。決して出会うはずのない彼らが、ある交通事故をきっかけに結び付く。その果てにあるのは希望なのか、それとも…。

人は死んだ時に、魂の重さの分の21グラムだけ体重が軽くなるという。肉体的にはたった21グラムの差かもしれないが、生きている人間と死んでしまった人間の差はかけがえないものだ。『アモーレス・ペロス』で世界中の映画賞を受賞したメキシコの新鋭イニャリトゥ監督の新作に、アメリカを代表する演技派俳優3人が集まった。過去、現在、未来と時制が入り乱れ、しかも始めのうちは3人のパートが分かれて進行するので、最初のうちは映画に入り込むには苦労するかもしれない。しかし次第にそれぞれのパートがかみあってくると、見るものの心を強く揺さぶってくる。

この映画には悪人はいない。「事故」により愛するものを失った者、それを奪った者、それにより生き長らえることができた者がいるだけだ。人生は残酷だが、劇中繰り返される言葉で言えば「それでも人生は続く」のだ。それに実際の人生は、映画のように2時間では終わらないのだから。

見るまで知らなかったけど、ショーン・ペン主演だ!彼の出演作品ですぐ思い浮かぶのは「シーズ・ソー・ラブリー」とか「デッドマン・ウォーキング」とかかな。藤本さんがドキみきでず〜〜〜っと言ってた「アイ・アム・サム」が有名ですかね。手術前と手術後の演技の使い分けはさすがですね。いかにも神経質そうな表情はどこまでが演技でどこまでが素なのかわかんないけど俺は好きです。
実は彼、マドンナの前夫ですね。彼女に暴力を振るうとかで離婚になっちゃったんです。だからかなりの間イメージ悪かったし、いかにもって感じするし、彼のこと大嫌いだったんだけど、演技を見てから惚れちゃいました。(笑)いいもんはいいの!好きなもんは好きなの!
でも、作品を選ぶあまり、役どころが固定されすぎて演技の幅を狭めないで欲しいなというのが今の俺の希望です。ま、最近映画見てなかったのでもし違ってたら認識不足な男の戯言だと思ってください。(笑)
んでもってデル・トロ。彼の出演作品、初めて拝見しましたが存在感がメチャある人です。"自ら多くを語らない男。"、"背中で人生を語る男"って感じかな、女房が言ってたけどワイドショーで紹介された時に"女性を目で殺す男"って言ってたようです。^^;
そしてナオミ・ワッツ。彼女を初めて見たのはデビッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」。幻想的な映像と不条理な世界がなんとも心地よくて好きな映画ですが、ハリウッド版の「リング」に主演した女性といったほうがわかりやすいかな。ショーン演じるポールを自宅に招き入れた後のラブシーン。彼が彼女に会いに来た経緯を知った時の怒りと動揺の演技には涙が止まらなかったです。そしてまあ、男ですから彼女の美乳が拝めるなんて思ってもなかったので・・・・。得しました。ナオミさんありがとう。って不謹慎ですね。ごめんなさい。(汗)でも実際映画を見てるときは感情移入してたんでエロい気分なんて皆無だったんだけど。
ポールの元妻役のシャルロット・ゲンスブール。綺麗ですね。好きな女優さんです。といっても作品としては5つくらいしか見たことないかな。「アンナ・オズ」が好きです。役柄的には静かな感じですけど、かつて愛した・・・今でもかな・・・愛する男性の子供を育てたい。っていう意志の強さがひしひしと伝わってきてグッドでした。好きな女優さんが出るとついつい"わぁ・・・綺麗"とか見惚れてしまって細かいとこ見落とすことがあるのでごめんなさい。って俺、謝ってばかりですね。

さて、感想を簡単に。
この映画はジグゾーパズル的に時系列入れ替えて編集されてます。「メメント」を思い出すね。これはこれで面白いとは思うけどちょっとサスペンス風に捉えてしまうのでその点は不満かも。欲を言えば時系列そのままに編集したバージョンも見てみたいです。小細工なしで見てみたいってのが映画を見終わってからの正直な感想。比較してみたい。
そしてラストに出てくるポールの台詞。思っていたより物足りない感じではあったのだけれど「人生色々、それでも人生は続く。」っていうメッセージを踏まえて考えるならば人の死というものを必要以上に悲しいコテコテの演出で描かなかないというのも自然な表現なのかなとも思ったり。